旧喜如嘉小跡地を工房や飲食店に活用 大宜味で住民説明会 宿泊、創業支援にも


社会
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旧喜如嘉小学校跡地活用事業について村担当者の説明を聞く地域住民ら=15日午後、大宜味村喜如嘉

 【大宜味】2016年に閉校した大宜味村の旧喜如嘉小学校跡地活用事業について、村は今年1月、合同会社キノボリトカゲ(山上晶子代表)を優先交渉権者に選定した。同社は「喜如嘉翔学校」と銘打ち、施設を活用したテナント業、宿泊業、辺土名高校の活動拠点づくりなどを提案している。旧小学校の体育館で15日、住民説明会が開催され、卒業生を含む地域住民ら約80人が参加した。

 同社はテナント業について、空き教室を工房や飲食店として貸し出すだけでなく、創業支援にも取り組むことを説明した。宿泊業は長期滞在向けの低価格ゲストハウスを想定している。説明会の参加者からは駐車スペースの確保、校内にある桜の木の保全、校舎をどの程度改修するのかなど質問が出た。

 山上代表は「稼げる地域づくりに貢献したい。長い歴史がある学校なので、地域の皆さんにとって居心地のいい施設にする」と述べた。

 小学校跡地の活用に向けて、4事業者が応募申請書を村に提出した。同社が優先交渉者に選ばれた理由について、村の担当者は「雇用の創出が一番期待できる。村が進めている、エコツーリズムによる地域の活性化と合致している」などと説明した。村と同社は、5月をめどに契約の締結を目指す。
 (長嶺晃太朗)