民間ビル内に「学びの場」 町立図書館とこども学習センターがオープン 八重瀬町 


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オープニングセレモニーでテープカットする(左から)新城さほさん、金城秀雄議長、新垣安弘町長、諸見里勲教育長、マルキン八重瀬共同株式会社の金城豊代表=16日、八重瀬町屋宜原の「八重瀬町図書館・こども学習センター」

 【八重瀬】沖縄県八重瀬町屋宜原中央公園の隣に建設された、6階建ての民間ビル2階に町立図書館、3階にこども学習センターがオープンした。新垣安弘町長と金城秀雄町議会議長ら関係者が見守る中で、16日にオープニングセレモニーが開かれた。同日午後から一般向け内覧会があり、多くの町民や関係者が見学に訪れた。

 内覧会に一番乗りしたのは漢那憲治さん(78)。「民間の活力を利用して、複合施設として図書館を造ったらどうかと20年ほど前に提案した。やっと実現した」と感慨深げに語った。北海道から移住してきて、南城市大里稲嶺に住んでいる大橋徹さん(73)、律子さん(62)夫婦は「近くに図書館ができてうれしい」と喜んだ。

 近所に住む高良友里さん(34)は子ども2人を連れて3階のこども学習センターを訪れた。絵本が大好きな次男の唯吐(ゆいと)君(4)にせがまれたという。読み聞かせコーナーの絵本がいっぱい置かれている畳のスペースで、長男の奏多(かなた)君(6)と一緒に大型絵本の読み聞かせをして、使い心地を確かめていた。

読み聞かせコーナーで絵本の読み聞かせをする利用者

 蔵書は一般図書1万65冊、郷土図書2892冊、絵本・紙芝居4386冊、児童図書は7525冊。館内は2、3階にWi―Fi(ワイファイ)ルーターが3台ずつ設置されている。自由に使えるノートパソコンも6台設置しているので、インターネットを利用した学習に対応できる。3階にはバルコニーがありテーブルといすが用意され、コロナ禍でも安心して利用できる。

 新垣町長は「乳幼児からお年寄りまで気軽に利用できる施設となっているので、どんどん活用してほしい」と呼び掛けた。
 (喜屋武幸弘通信員)