電動自転車で本島一周 元プロ選手が案内、新たな観光創出


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もとぶかりゆし市場に到着したツアー参加者と歓迎する本部町観光協会の當山清博会長(左奥)=20日午前、本部町大浜

 【名護】沖縄本島を電動アシスト付き自転車(e―Bike)で一周するツアーが19~25日に開催されている。自転車競技の元プロ選手の内間康平さん(33)と新城銀二さん(24)の引率で、県外から参加した男女9人が沖縄の自然や歴史、文化を体感しながら、自転車をこいだ。ツアー2日目の20日、経由地の本部町のもとぶかりゆし市場では、町観光協会の當山清博会長が一行を出迎えた。

 ツアーは内閣府の「新たな沖縄観光サービス創出支援事業」の一環で、昨年も実施した。事業には県サイクルツーリズム推進協会など5企業・団体が参加している。

 電動アシストを使うことで、プロでなくても長時間の運転が可能だ。一行は19日に那覇市の奥武山町を出発し、名護市内で一泊した。20日午前、もとぶかりゆし市場に到着。

 當山会長はサイクリングツアーが沖縄観光の新たなモデルになることを期待。「浸透すれば渋滞緩和などにつながるはずだ。また本部町を通ってほしい」と話した。北海道から夫婦で参加した須藤由利子さん(63)は「今まで何度か沖縄を訪問したことがあるが、車で回るのと全然違う。沖縄の風や自然を体感することができた」と笑顔を見せた。この後、国頭村などを回って25日の那覇着までの6泊7日の旅程となっている。

(長嶺晃太朗)