対馬丸戦没者の慰霊碑「小桜の塔」(那覇市若狭)で23日、つしま丸児童合唱団の子どもたちがこいのぼりの歌を歌い、こいのぼりを掲揚した。塔が1954年に建立された際にこいのぼりが掲揚されたことにちなみ、2014年から5月5日のこどもの日に合わせて続けている。
合唱団はことし結成10年を迎え、掲揚には卒業メンバーも駆け付けた。小学1年で合唱団に入った糸満市の上原一路さん(16)は「対馬丸の子どもたちが夢や希望をかなられなかった分、生きている私たちが頑張っている姿を見せたい」と話した。
対馬丸記念会常務理事の外間邦子さん(83)は「対馬丸と共に歩んできた合唱団から元気をもらいながら、対馬丸の子どもたちを守っていきたい」と語った。
(當山幸都)