辺野古海上でウミガメ死がい 絶滅危惧種 外傷なく死因を調査


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辺野古の海上で浮いているのが見つかったアオウミガメの死がい=23日、名護市辺野古

 【名護】米軍普天間飛行場の沖縄県名護市辺野古移設に伴う新基地建設が進む辺野古の海上で、基地建設に抗議する市民が23日午前11時10分ごろ、アオウミガメの死がいを発見した。アオウミガメは環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(VU)に分類されている。

 市民によると、アオウミガメは辺野古の松田ヌ浜から5~10メートルほど離れた地点で、あおむけのまま浮いた状態で見つかった。沖縄美ら島財団の職員も現場に駆け付け、アオウミガメの状態を確認。同職員によると、アオウミガメに目立った外傷はなく、性別は不明。甲長は36・5センチほどで、年齢は2~3歳だと推定されるという。同財団に持ち帰り、胃の内容物を調べるなどし、死因を調査する方針。

 ウミガメを発見した女性は「近くの海上では海保のゴムボートなどが高速で走行し、漂流ごみもよく見つかる」と指摘し、原因の究明を求めた。

(長嶺晃太朗)