【沖縄】24日投開票の沖縄市長選で一騎打ちを繰り広げてきた新人の森山政和さん(73)と現職の桑江朝千夫さん(66)は23日、市内中心部の交差点でそれぞれ打ち上げ式を行い、選挙戦最終日を締めくくった。両氏とも最後の訴えに声を張り上げた。支持者らは拍手や指笛で声援を送り、勝利を願った。(’22沖縄市長選取材班)
森山さん陣営 人育て暮らし向上
午後6時ごろ、コザ十字路で開かれた森山陣営の打ち上げ式は、玉城デニー知事らが応援のために駆け付けた。十字路の四隅はイメージカラーの緑に染まり、緑の鉢巻きを額や首に巻いた支持者が家路を急ぐ車に手を振った。
森山さんは両手を広げ、走りながら登場した。真剣な表情を浮かべ、背筋を伸ばし訴えた。「市民所得10%アップ、給食の完全無償化のために市長になると決めた」と話し、政策実現のために「人作り」を掲げた。
地域を回る中で「市民の期待を一身に受けている責任感も生まれてきた」と強調。「皆さん一人一人の力が必要」と呼び掛けると、支持者から「まかちょーけー」との言葉が飛んだ。ガンバロー三唱で締めくくった後も十字路の反対側まで走って支持者一人一人とグータッチを交わした。
桑江さん陣営 躍動する市つくる
胡屋十字路で午後6時から開かれた桑江陣営の打ち上げ式は、西銘恒三郎沖縄担当相らが応援に駆け付けた。到着した桑江さんは、イメージカラーの青い鉢巻きを締めた支援者に拍手で出迎えられた。演説の直前まで交差点で行き交う車に手を振り支持を訴えた。
「皆さんの先頭に立ち、躍動する沖縄市にしていく」。強い西日が照りつける中、桑江さんはマイクを握りしめ、最後の演説に立った。「市民の力を結集して沖縄市をさらに明るくしよう」。声をからして訴えると、支持者からは「そうだ」と声が響いた。
ガンバロー三唱の後、桑江さんは十字路の四隅に集まった支援者に駆け寄った。拍手で出迎えられた桑江さんは「ありがとう」と頭を下げながら一人一人とグータッチを交わし、勝利を誓った。