沖縄、妊婦のコロナ感染が最多ペース 県「周産期医療の体制に負担も」


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 沖縄県は25日、今月の妊婦における新型コロナウイルス感染者が20日までに約210人となり、過去最多のペースに上っていると明らかにした。県の宮里義久感染対策統括監は、これ以上感染者が増えれば「周産期医療の提供体制に負担が生じる可能性がある」と危機感を示し、感染防止対策の徹底を改めて呼び掛けた。

 県によると妊婦の1カ月当たりの感染者が最も多かったのは今年1月の約270人で、今月はこれを上回るペースだ。

 妊婦の感染者数は2月が約150人でいったん減ったが、3月は約180人となり増加に転じた。

 宮里氏は、妊婦が感染すると、コロナ感染症と母胎管理の二つを両立する必要が生じ、医療の負担が大きくなるとした。
 (知念征尚)