「ターミナル整備、スピード感で」沖縄市長選3選、桑江朝千夫氏に聞く


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
3期目の抱負を述べる桑江朝千夫氏=25日朝、沖縄市美里の選挙事務所

 【沖縄】24日の沖縄市長選で再選した桑江朝千夫氏(66)は25日、市内で琉球新報などのインタビューに応じ、公約で掲げた政策や3期目の抱負を語った。
 (聞き手・石井恵理菜)

 ―改めて勝因は。

 「沖縄アリーナの整備や沖縄こどもの国のリニューアルなど、経済の動きが目に見える形で市民に浸透したと思う」

 ―3期目への抱負は。

 「約束を守る。経済を伸ばし続ける。2023年のバスケットボールW杯を県民一丸で成功させる雰囲気をつくる。東部海浜開発事業もスピードを持って完了を目指す。すぐに進めたいのは新火葬場の建設だ。場所の検討を始めたい」

 「子どもの貧困対策は企業や地域が一体となって取り組みたい。民生委員や社会福祉協議会、商工会議所などとも連携したい。沖縄産業開発青年協会などで仕事に役立つ資格を取得するための受講を支援し、企業につなぐ仕組みも考えている。経済的余裕がない家庭への費用支援も検討する」

 ―胡屋北交差点のターミナル整備の課題は。

 「スピード感だ。国道拡幅は街を削るので景観に影響を与える。商店街のリニューアルを含めて、スピード感を持って実現したい」

 ―投票率が過去最低だった。

 「4年前をさらに下回る45%台で残念だ。『大丈夫論』で支持者があまり動かなかったのかもしれない。あるいは政治離れなのか。それにしても低すぎる。投票率を上げられるよう分析したい」

 ―嘉手納基地や、嘉手納弾薬庫知花地区への倉庫群、スクールバス施設の移設への対応は。

 「市が騒音を測定し、それに基づき具体的な行動をしてきた。抗議だけでなく、何をどうすれば騒音を軽減できるか具体的に提案し、ずいぶん改善した。だが外来機の飛来もあり、これが続かない。市長としてしっかり見ていく」

 「倉庫群やバス施設の移設は課題、懸念事項を地域に挙げてもらった。登川のクランク改修、沖縄北インターの混雑緩和、通学路の安全確保、池原―登川間の渋滞などの課題がある。防衛省や国道事務所なども一緒に、想定される課題を一つ一つ解決したい」


沖縄市長 桑江氏3選 公約後押しを政府に要請 野党、態勢構築できず苦戦

沖縄市長選ツイッター分析、拡散少なく論戦低調 関心を呼ぶ争点の少なさ影響か