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沖縄の救急医療に果たす自衛隊の役割はまともであり、感謝することは当然に見える半面、今の日本の外交政策で自衛隊がどういう役割を担おうとしているのかを考える必要がある。
沖縄戦の経験から沖縄では日本軍や自衛隊への反感が根強くあった。復帰から50年がたち、県民の中で自衛隊に対する抵抗感が減り、沖縄社会で受け入れられてきたのは間違いないだろう。
一方、自衛隊の役割は近年急速に変化している。対中国を念頭に先島諸島への自衛隊配備が進み、辺野古新基地を米軍と共同使用することも取り沙汰されている。
そのような中、今回の決議に盛り込まれた「感謝」という言葉が一人歩きし、対中戦争の前面に自衛隊を立たせるという方向性を後押しすることに利用されてはいけない。
今回の感謝決議から「(安全保障面で)守ってくれてありがとう」という決議に進むのは、そう遠くないかもしれない。今、言わなければいけないのは、沖縄を戦場にするなということではないか。 (政治学)
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