キングス、厳しい守りで劣勢覆す 大阪に81ー74で競り勝つ Bリーグ 第51戦


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 マークした相手を徹底して追い掛ける厳しい守りでキングスが劣勢をひっくり返した。4点ビハインドの最終第4クオーター(Q)。それまで大阪の長身選手に攻め込まれたインサイドを食い止め、12失点に抑え込み、勝利をたぐり寄せた。

 第4Qの立ち上がりで並里成が背後から突くスチールを決めると、アレン・ダーラムも続き、2人で五つのスチールを重ねて大阪の攻撃の芽を摘んだ。

 ベンチスタートの小野寺祥太も前掛かりの守備からファウルを誘うなど、持ち味の激しい守りから攻撃につなげて4得点と貢献。ダーラムやジャック・クーリーは体をぶつけてインサイドへの進入を阻み、圧力を加えて簡単にシュートを許さなかった。第4Qだけでターンオーバーは10を積み上げ、クーリーを起点とした攻撃を効果的に決めた。

 ただ前半から190センチ台の選手がそろう大阪に高さでミスマッチをつくられ、思うような攻撃ができず。得点が伸び悩んで苦しむ、我慢の時間が続いた。

 並里は「前半なかなか自分たちのバスケができなかった。チャンピオンシップに向けてしっかりやらないと。反省を次に生かしたい」と気を引き締めた。
 (謝花史哲)


 プロバスケットボールBリーグ1部西地区1位が確定している琉球ゴールデンキングスは27日、大阪市のおおきにアリーナ舞洲で同8位の大阪エヴェッサと今季第51戦を行い、81―74で競り合いを制した。3連勝で通算成績は46勝5敗となった。堅守から速攻を仕掛けて得点を重ねながらも、長身がそろう大阪に攻守で苦しみ接戦に持ち込まれた。第3クオーター(Q)まで先行される展開となったが、第4Qは強度の高い守りで流れを取り戻し、12失点にとどめて逆転勝ちした。次戦は30日、愛知県のドルフィンズアリーナで名古屋ダイヤモンドドルフィンズと戦う。

▽Bリーグ1部(おおきにアリーナ舞洲、2429人)
キングス 46勝5敗
81―74(16―24,23―17,19―21,23―12)
大  阪 20勝32敗

我慢強く守れた

 桶谷大HC(キングス)の話 インサイドをこじ開けられ、攻撃リバウンドを取られたが、後半はリバウンドを取りに行こうとするなど我慢強く守ることができた。それで主導権が取れたと思う。交代選手も全員が気力を出してくれた。