サンフランシスコ講和条約発効から70年となった28日、遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表らが那覇市の県庁前広場で集会を開いた。具志堅さんは、条約の発効後に「沖縄も戦没者も顧みられてこなかった」と指摘。沖縄戦の激戦地となり、遺骨などが混じる本島南部の土砂を、国が辺野古新基地建設の埋め立てに使う計画に触れ「両者が切り捨てられる状況は『復帰』後も続いている」として、改めて計画の中止を訴えた。
具志堅さんは「国は南部に遺骨があると知った上で採取の計画を立てた。人の道に外れている」と国の姿勢を批判した。
元土木技術者で沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんは、辺野古の設計変更申請に対する県の不承認を国交相が取り消す裁決をしたことを巡り「県は再度、不承認にするべきだ」と指摘した。
(中村万里子)