7月の参院選沖縄選挙区に向け、現職の伊波洋一氏(70)が29日、那覇市の教育福祉会館で会見し、2期目出馬を正式に表明した。名護市辺野古の新基地建設阻止でまとまる「オール沖縄」の国政野党が支援する。伊波氏は「県民の生活を豊かにし、平和な沖縄をつくっていくため2期目に挑戦したい」と決意を述べた。
伊波氏は、観光業をはじめ新型コロナウイルスの影響を受ける産業の再建や鉄軌道導入の実現などに取り組むとした。辺野古新基地建設には「これ以上の基地負担にノーを突き付ける」と改めて反対の姿勢を示した。ウクライナ情勢を受けて懸念が強まる台湾有事に触れ、「沖縄が戦場になることは絶対に阻止したい。中国との平和外交を通して問題を解決するのが基本的な方針でなければならない」と強調した。
伊波氏は無所属で立候補し、立民、共産、社民、社大、にぬふぁぶしの5政党・団体が支持・支援する。
参院選沖縄選挙区には元総務官僚の古謝玄太氏(38)が自民党公認で出馬する。幸福実現党も金城竜郎氏(57)の擁立を発表している。
伊波 洋一氏(いは・よういち) 1952年1月生まれ、宜野湾市出身。琉球大卒。県議と宜野湾市長を2期ずつ務めた。16年参院選で初当選。