本部町長選に平良氏出馬へ 再選目指す


社会
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平良武康氏

 9月20日の任期満了に伴う沖縄県の本部町長選で、現職の平良武康氏(72)が30日、町内で会見し、再選を目指して立候補すると正式に表明した。平良氏は「コロナ禍で打撃を受けた町経済の立て直しに全力投球したい」と述べた。

 平良氏は学校給食費の無償化など、1期目の実績を強調した。子育て支援・人材育成、福祉政策の充実などに継続して取り組むとして「1期目で成し遂げられなかった施策を2期目で完結させたい」と意気込んだ。

 平良氏が保革の態度を明言しないことを、保守系町議らが問題視していることについて「同じような距離感の中で議論しながらやっていく。町民全体の一体感を作り上げたい」などと述べた。

 町長選には、町議の真部卓也氏(41)が、複数の保守系町議や経済関係者から出馬要請を受け、立候補に前向きな姿勢を示している。選挙戦となれば2006年以来、16年ぶり。

 平良氏は1950年2月生まれ。町謝花出身。名城大卒。73年に県庁入庁、県農業大学校校長などを経て、2010年に退職。11年から副町長を務め、18年の町長選に無投票で初当選した。 (長嶺晃太朗)