沖縄コロナ感染867人 前週より減 連休で検査少なく


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オミクロン株の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所)

 沖縄県は4月30日、10歳未満~90代の867人が新たに新型コロナウイルスに感染したと発表した。県全体のコロナ専用病床使用率は37%で、重症者用病床使用率は13・3%。圏域別の病床使用率は本島が43・0%、宮古が3・0%、八重山が13・6%となっている。

 新規感染者数は土曜日でみると、3月26日以来となる千人以下。大型連休で医療機関が閉まり、検査数が少ないことが影響している。週合計の前週比が1倍を下回るのは3月中旬以来だが、県は連休による検査数自体の少なさなどが要因とみて、警戒を緩めていない。

 推定感染経路別では、家庭内が296人と最多で、職場内が40人、施設内が21人、友人・知人が67人、飲食が8人、その他が1人、調査中が434人となっている。米軍関係者の感染は134人だった。県内では10代以下で感染拡大し、推定感染経路で「家庭内」が最多となっていることを背景に、妊婦の感染が拡大している。感染妊婦の分べんや治療は、本島では主に琉球大学病院や県立中部病院、県立北部病院が受け入れ、新型コロナ以外のハイリスク妊婦などは南部医療センター・こども医療センターなどで対応している。 (中村優希)