汚泥再生処理の新施設が完成 臭気対策も向上 倉浜衛生組合、宜野湾に


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「宜野湾清水苑」の落成式でテープカットする関係者=宜野湾市伊佐

 【宜野湾】沖縄市、宜野湾市、北谷町でつくる倉浜衛生施設組合(管理者・桑江朝千夫沖縄市長)の汚泥再生処理センター、宜野湾清水苑がこのほど、宜野湾市伊佐に完成した。3市町のし尿、浄化槽汚泥、学校給食の調理残さ(野菜の切れ端など)を処理する。

 1977年から稼働していた旧し尿処理施設が老朽化したため建設した。旧施設よりも処理工程を簡素化した。建屋内に全設備を収めてコンパクト化し、集中監視によって運転管理の効率化を図った。臭気対策も向上した。処理能力は1日当たり29キロリットル。

 同センターで発生する脱水汚泥を、ごみ焼却の助燃剤として資源化し、熱回収施設(ごみ焼却施設)で利用する。

 桑江市長は落成式で「住民の生活環境と自然環境の保全を図るため、施設の管理運営に全力で取り組む」とあいさつした。

(宮城隆尋)