【南城】南城市玉城親慶原でヨナグニウマを飼育する牧場のうみかぜホースファームでこのほど、2月に生まれた雄のヨナグニウマの名前が決まった。名前は「尚(しょう)」。市の歴史上の人物である尚巴志にちなみ、名付けたという。
母馬の風海(フーミン)(7)が尚を産んだのは2月10日の早朝だった。出産時の体重は20キロで、同牧場でヨナグニウマの子馬が誕生したのは初めてだった。尚の世話係をするヨナグニウマ保護活用協会代表理事の中川美和子さん(55)は「スタッフが朝、牧場に来た時にはすでに生まれていた。とても元気で、今では母乳を飲みながら草も食べる」と話す。性格は明るく、人懐こい。「尚ちゃんは今、寝るのが仕事。眠くなったらすぐ横になって寝てしまう。なでても起きない」と笑った。
「かつて、沖縄島にも多くの在来馬がいた」と強調する中川さん。「琉球王朝時代には馬産地として知られ、明に輸出していた。ぜひ多くの人に尚ちゃんを見てもらい、沖縄の在来馬について興味を持ってほしい」と呼び掛けた。
見学は無料。問い合わせはEメールumikazehf@tapic-okinawa.jp
(金城実倫)