教員が大量退職の専門学校、実技もオンラインで実施…正常化求め保護者会結成


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 教職員の大量退職などが問題となっている学校法人SOLA学園(宜野湾市、野村美崎理事長)が、対面が原則の実技をオンラインで実施していることが7日、学生らへの取材で分かった。保護者らは同日、学園運営の正常化を求めて保護者会を結成した。教職員の労組は学校を運営の正常化を求める署名を集めており、保護者会と共に県に提出する予定だ。

 同日、浦添市社会福祉センターで開かれた保護者会結成集会に参加した柔道整復学科の学生が、オンラインで実技指導を受けていると明かした。学生によると、新型コロナウイルスの感染予防策ではなく、講師が休職したことに伴う措置で、県外講師が指導している。

 学生は「実技は包帯や機材を使うこともあり、口だけの説明では感覚がつかめない。対面が原則なので、オンラインの授業が認められず、後で実技をやり直すことにならないか心配だ」と不安を訴えた。
 また「大型連休明けには整うと説明を受けたが、担当の講師が決まらず、まだ受けられない授業もある」と説明した。

 保護者からも「授業数が足りないようだ。今から予定されていたカリキュラムをこなすことができるのか」などの疑問の声が上がった。

 教職員や保護者が集めていた署名は2千筆程度になっているという。署名と要請書は12日に県に提出する予定。県議会への陳情も検討している。(稲福政俊)