日本復帰50年の節目を記念する企画展「琉球新報が伝えた世替わり展」(琉球新報社主催)が10日、那覇市泉崎の琉球新報本社2階ギャラリーで始まった。新報社が所蔵するモノクロ写真を人工知能(AI)でカラー化し、沖縄戦以降の沖縄の出来事を鮮やかに伝えている。来場者は当時を振り返りながら展示物に見入った。
企画展では写真や新聞紙面を中心に約100点を展示。初代県知事の屋良朝苗氏の手帳など実物資料も並び、激動の時代を生きた人々の様子や思いを知ることができる。
自動車の右側通行が左側通行に切り替わった1978年の「730(ナナサンマル)」の写真を見た田中昭弘さん(88)=那覇市=は「当時、県外でニュースを見た。こういうことがあったなと懐かしい気持ちになった」と話した。
企画展は22日まで。午前10時から午後5時半。入場無料。 (赤嶺玲子)