平和を願う泡盛限定ボトル 甕貯蔵の32年古酒 久米島の久米仙


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復帰50年記念ボトル「梯梧DEIGO」を販売する久米島の久米仙の島袋正也社長(右)、嶺井藤哉営業企画部係長=12日、那覇市の琉球新報社

 久米島の久米仙(久米島町、島袋正也社長)は沖縄復帰50年を記念したボトル「梯梧DEIGO」を15日に発売する。限定100本の受注販売で、予約は2日から始まっている。

 泡盛は、同社で最も年数を重ねた最高峰の甕貯蔵32年古酒42度を詰めた。古酒の香りを醸しつつ、キノコのような香ばしさからフルーティーな香りに移り変わるのが特徴。メープルシロップのような甘みと芳醇(ほうじゅん)なミネラル感によるバランスのとれたうまみが感じられるという。

 オリジナルボトルは琉球ガラスに県花デイゴをデザインし、被せぶたには久米島紬を使用した。ボトルを支える台座を琉球畳で作るなど、沖縄の伝統工芸品にこだわっている。

 12日、那覇市の琉球新報社を訪れた島袋社長=写真右=は「お酒を飲めるのは平和と豊かさの証。県産品にこだわり、蔵元が考える平和を表現した」と話した。

 「梯梧」は1000ミリリットル。価格は22万円(税込み)。
 (玉城江梨子)