「偏見の目」が一変 具志堅用高さんが語る「沖縄」 勝利に「おめでとう」ではなく「ありがとう」の真意とは


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復帰50年で開催され、具志堅用高さん(前列右から3人目)らがトークイベントをしたハッピーオキナワフェスタ=13日、都内

 タレントの具志堅用高さんらが登場する沖縄の日本復帰50年イベント、ハッピーオキナワフェスタ2022(同実行委員会主催)が13日から東京都千代田区の丸ビルで始まった。具志堅さんを中心に軽妙なトークが行われた。ライトフライ級の世界王者となった1976年以降、それまでは偏見の目で見られることの多かった沖縄のイメージが自身の周囲で一変したことを、具志堅さんは振り返った。

 沖縄出身者がアパートを借りるのも大変だった時代。具志堅さんは「私もアパートを借りられなかったが、紹介でバイト先の寮に住んだ。世界チャンピオンになったら一緒に住んでいた人が大騒ぎで」と様変わりした生活環境を懐かしんだ。

 お祝いの電話もひっきりなしで「普通は『おめでとう』というが、沖縄の人は違うよね。『ありがとう』って言うから」と振り返る。世界王者の偉業により、沖縄という切り口で全国に話題を届け、沖縄のイメージ転換の立役者となった。

 歌手の島袋寛子さん、俳優の西銘駿さん、女優の松田るかさん、ダンスボーカルグループMAXらもイベントに参加した。

 同フェスタは県内、大阪でも開催。物産販売や各種展示も行われている。都内では15日まで。県内は6月7日にイオン南風原店で開催する予定だ。

(斎藤学)