沖縄の負担を肌で感じ 1000人平和行進、3年ぶり


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基地負担の解消を訴えながら行進する5・15平和行進の参加者ら=14日午前9時59分、北中城村(又吉康秀撮影)

 14日、県内外から約千人が参加した3年ぶりの平和行進。降りしきる雨の中、参加者らは、50年前、基地が残る日本復帰に抗議した状況に思いをはせながら歩いた。沿道では住民が励まし、見守る姿も見られた。

 参加者らは雨脚が強まる中、宜野湾市民会館を出発した。行進に参加した安里武さん(69)=那覇市=は「50年前は孫の世代には基地がなくなるだろうと思った。そうならず申し訳ない」と歩を進めた。「危険な普天間飛行場を返還せよ!」とシュプレヒコールを上げながら、同飛行場の野嵩ゲート前を通過。国道330号を北上し、両側をキャンプ瑞慶覧のフェンスに挟まれた光景に過重な基地負担を実感し、驚いて見つめる県外からの参加者もいた。

 沿道には行進を見守る住民の姿もあった。列に向かって手を振っていた國吉笑子さん(76)=沖縄市=は買い物帰りだといい「県外からも来ている人がいて、とてもありがたい。涙が出る」と話した。

 途中、右翼団体の街宣車が押し寄せ、行進が一時停止する事態もあった。

 (中村万里子)