宜野湾市から沖縄市までの道のり9キロを歩いた今年の平和行進。コロナ感染対策で規模を縮小したため、沖教組国頭支部の渡具知清美さん(54)は14日、来られなかった仲間らと一緒に作った横断幕を手に歩いた。
横断幕には、ロシアのウクライナ軍事侵攻を機に、自民党などに改憲論や「核共有」政策の議論提起があることを懸念するメッセージを盛り込んだ。渡具知さんは「戦争に便乗されたら困る。戦わない平和が大事だ」と強い思いで臨んだ。
50年前の日本復帰について「沖縄の声があったからこそ、実現したのだと思う」と話す。その上で「今、何も声を上げなければ(米軍基地が集中する)この状況に賛成していると思われる。早く基地を撤去してほしい。復帰運動のように、沖縄みんなで声を上げていかなければならない」と力を込めた。
(中村万里子)