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大リーグドジャースのロバーツ監督、生まれ故郷・沖縄へ思い今も 「沖縄にたくさんの家族」


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この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
ドジャースのロバーツ監督(ゲッティ=共同)

米大リーグ、ドジャースを率いるデーブ・ロバーツ監督(49)は、生まれ故郷の沖縄への思いを今も持ち続けている。本土復帰した1972年5月15日直後の同31日、日本人の母とアフリカ系米国人の父の間に那覇で生まれた。

「沖縄にいたのは短い期間だった。でも祖父母や親戚に会うために5度沖縄に行った。最も自分の中に残っているのは、沖縄にいる家族がどれほど自分のことを思い、支えてくれているかということだ」と感謝する。

現役時代にもプレーしたドジャースを2016年から指揮する。球団初の非白人監督となり、「沖縄、日本は自分の一部。マイノリティーとして初めての仕事で、責任は大きい」と覚悟を口にした。1年目にチームを地区4連覇に導くと、2度のワールドシリーズ敗退を経て、20年には頂点に上り詰めた。

沖縄で子どもたちの野球教室を開いたこともあり、「野球少年と接することができて、とても楽しかった」と言う。現役時には野茂英雄、石井一久とチームメートで、監督として前田健太(現ツインズ)を指導するなど日本との関わりは続く。「向こう2、3年の間に沖縄に行くことができれば。沖縄にはたくさん家族がいる」と思いをはせた。

(共同通信)