沖縄県を訪問中の岸田文雄首相は15日午前、沖縄市と北中城村にまたがる米軍キャンプ瑞慶覧のロウワー・プラザ地区(約23ヘクタール)を視察した。同地区は、2024年度以降とした返還に先立って、緑地公園として日米共同使用する方向で調整している。
岸田首相は共同使用に触れて「(緑地公園を)ぜひ活用してほしい。沖縄全体の発展のため、跡地利用は重要な課題だ。応援をさせていただきたい」と語った。視察に同行した桑江朝千夫沖縄市長は「大変、歓迎している。県民の憩いの場、レクレーションの場、交流の場として、有効に活用していきたい」と応じた。
ロウワー・プラザ地区は国道330号や沖縄自動車動などに隣接する。近隣では米軍アワセゴルフ場跡地にイオンモール沖縄ライカムが整備されている。視察で岸田氏に現状を説明した小野功雄沖縄防衛局長は「交通の利便性がよく、ショッピングモールもあってにぎやかな場所だ。共同使用でみなさんに喜んでいただけると思う」と述べた。
これに先立ち岸田首相は宜野湾市役所で松川正則宜野湾市長と面談し、普天間飛行場の運用状況などについて意見交換した。