平良がデビュー戦飾る 世界最高峰の総合格闘技・UFC 次々と技を繰り出し圧勝


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 世界最高峰の総合格闘技UFC男子フライ級5分3回戦が日本時間の15日、米国ラスベガスで行われ、平良達郎(小禄高出、ザ・パラエストラ沖縄)がカルロス・カンデラリオ(米国)に3―0の判定勝ちを収め、UFCデビュー戦を勝利で飾った。平良は総合格闘技修斗の世界フライ級チャンピオンで、プロデビューから無敗の11連勝となった。1ラウンドは互角の勝負だったが、平良が2ラウンドに強烈なパンチを放ち、そのまま押し倒して背後から首絞めを狙うなど終始攻め立てた。3ラウンドは仕掛けられる場面もあったが、反撃して再び優位な体勢に持ち込みポイントを奪った。


危なげない展開 超新星本場で輝く
 

UFC男子フライ級デビュー戦で勝利した平良達郎(中央)と師匠の松根良太さん(右端)(提供)

 KOこそならなかったが、危なげない試合運びで勝ち名乗りを受けた。本場ラスベガスでの初戦を勝利で飾った男子フライ級の平良達郎。堂々のUFCデビューに「これまでの練習の積み重ねが結果として出た」と喜び、自らの強さに胸を張った。

 相手もUFC初戦だが、これまで8勝1敗の戦績。簡単ではなかった。2ラウンドは早い時間に背後を取って優位に進めたが、3ラウンドは反転攻勢を受けた。ただ平良は上をいく。強い圧力をいなし、首絞めから体をよじって逃げると、一気に自分の有利な体勢に変えた。

 首絞め、三角絞めと逃げる相手の隙を見て次々と技を繰り出した。最後は馬乗り状態から殴打で畳み掛けた。相手は防戦一方だったが、時間切れとなった。

 超新星として、メディアや業界に取りざたされた重圧にも気後れはなし。師匠でザ・パラエストラ沖縄の松根良太会長は「危ない場面はなかった。KOではないが、3ラウンドできたのはいい経験。次につながる。全てにおいて良かった」とうなった。

 平良は「ここにはベルトを取りにきた。フライ級をかき回したい」と大暴れを宣言し、真っすぐにタイトル奪取を見据えた。

(謝花史哲)