本日、沖縄復帰50周年という大きな節目を迎え、私たちがこの大きな舞台であいさつをさせていただけることに心から感謝申し上げます。
戦争が終わり77年が過ぎました。戦後生まれの親の元で育ち、最近ではコロナ禍の影響により祖父母にも会えず、戦争の体験を聞く機会がますます失われつつあります。
しかし、連日報道されているように、ロシア軍のウクライナ侵攻が現実として起こり、先の戦争を知らない私たちも、よりリアルに戦争の無残さを感じています。
沖縄で繰り広げられた地上戦においても、多くの尊い命がたくさん失われ、そのような中、先輩方は必死に生き抜いてきました。
今、私たちがあるのは、そんな先輩方がつないでくれた命であることを、決して忘れてはいけません。
戦後も、米軍統治下で自治権などが制限される中、先輩方が中心となり、沖縄の平和と権利を取り戻す活動をしてくれたおかげで、現在の沖縄があります。
先輩方がつないでくれたこの平和な時代を、今度は私たちが守り、後輩に引き継いでいく立場になりました。
沖縄が日本に復帰して50年がたった今、スマートフォン一つで何でもそろう便利な世の中になりました。
しかし、今この沖縄では、「子どもの貧困」が大きな問題になっており、子どもの4人に1人が貧困状態で、日々の食べ物に困る子もいます。私たちは、そんな子どもたちに手を差し伸べ、この新たな問題に立ち向かいます。
今こそ、私たち沖縄の若者が一致団結し、先輩たちがこれまで築いたものを守り、また新たに築き上げ、より良い沖縄を未来へつないでいきます。
令和4年5月15日
沖縄県青年団協議会会長 普天間 真也
Volunteer by Okinawa Next generation and Students(VONS)共同代表 平敷雅
(共同通信)