【名護】伝統行事「パーントゥ・プナハ」で知られる宮古島市平良島尻の出身者2人がこのほど、名護市教育委員会を訪れ、方言絵本「ぱーんとぅ」40冊を寄贈した。絵本は市内の小中学校や図書館に配布される。
「パーントゥ・プナハ」は泥だらけのパーントゥ(来訪神)が島尻集落の各家庭を回り、人や物に泥を塗って厄払いする神事。ユネスコ無形文化遺産にも登録されている。絵本は、島尻購買店を運営する合同会社「島頭(すまず)」がパーントゥを幅広い年齢層に理解してもらおうと製作した。
名護市教育委員会を訪れたのは、那覇市の不動産会社「たけちゃんほーむ」社長の武島多加雄さん(50)と花城秀明さん(44)=会社員。2人は島尻区出身で絵本の作成に協力した。花城さんが名護市在住で市教委へ寄贈した。
岸本敏孝教育長は「伝統を守る皆さんの強い気持ちに感銘を受けた。子どもたちに広げていく」と語った。絵本の購入や問い合わせは同社、(電話)090(3797)5161。
(長嶺晃太朗)