戦火を逃れた印刷機が復興を後押し 八重山と復帰、出版物でたどる企画展 石垣市立図書館


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石垣市立図書館で始まった復帰に合わせた企画展について説明する図書館職員の宮良諒さん=12日、石垣市浜崎町の石垣市立図書館

 【石垣】石垣市立図書館で12日から、企画展「出版物でたどる本土復帰までの八重山」が始まった。沖縄の日本復帰50周年になるのに合わせた企画展で、入場無料。6月19日まで開催する。

 企画展では、1945~78年までの八重山での出来事を記した年表に合わせて、当時撮影された写真や、その時代の出版物など約480点の資料を展示している。

 図書館職員の宮良諒さんによると、終戦後の八重山では印刷機が戦火を逃れたことなどから、新聞などの印刷が早くから復活し、人々の復興を後押ししてきた。

 宮良さんは「これまで八重山では多くの出版物が作られてきた。出版物から当時の人たちが何を思っていたのか知れると思うので、見てもらいたい」と話している。
 (西銘研志郎)