預金相続手続き共通化 琉銀と沖銀 提出、一行で可


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相続手続きのワンストップ化をPRする沖縄銀行の首里雄二事務部長(左から2人目)、琉球銀行の渡名喜郁夫事務統括部長(同3人目)ら=23日、那覇市の琉球新報社

 琉球銀行(川上康頭取)、沖縄銀行(山城正保頭取)は23日から、預金の相続が必要な場合の手続きの「ワンストップ化」を始めた。相続人が希望すれば、片方の銀行に提出した必要書類がもう一方の銀行に共有され、それぞれに提出する手間を省く。ワンストップ化は全国的にも珍しいという。

 琉銀と沖銀による包括業務提携「沖縄経済活性化パートナーシップ」を受けた業務共同化の一環。2021年7月から相続手続きの書式を統一化してきたが、今回さらに取り組みを進め、相続人が戸籍謄本や印鑑証明書といった必要書類を両行に別々に提出しなくても手続きを済ませられるようにした。両行が設置している相続センターで受け付ける。書類の提出後に必要となる相続届については、相続人が各行とやりとりする。

 沖銀の首里雄二事務部長は「取り組みはさらに深化できる。両行のノウハウを生かして地域に還元し、県民によかったと言ってもらえる施策を継続したい」と強調。琉銀の渡名喜郁夫事務統括部長は「顧客の利便性向上、銀行の業務効率化につながる。効率化で創り出した時間をさらに利便性向上や付加価値化につなげたい」と語った。