琉球王家の国宝、東京で展示 国立博物館で復帰50年展


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特別展「琉球」で展示を見る来場者=東京都台東区の東京国立博物館

 【東京】日本復帰50年を記念した特別展「琉球」が東京国立博物館(東京都台東区)で開催されている。先史時代や古琉球時代の出土品や歴史・民俗資料から「尚家宝物」を中心とした国宝、重要文化財を含む美術工芸作品が展示され、琉球史を織りなす文化、風土を総覧できる。一部展示内容は時期により変更される。開催は6月26日まで。同様の展示会は7月16日から九州国立博物館でも開催する。9月4日まで。

 特別展は第1章の「万国津梁 アジアの架け橋」から始まり、5章「未来へ」までの構成。11世紀末ごろから始まる古琉球時代の交易の様子を伝える出土品や歴史資料のほか、琉球王国の伝統的な技を復活させた模造復元作品に至るまで琉球・沖縄の文化財を過去最大規模で紹介する。

 「未来へ」と題した5章は模造復元品の数々を展示している。

 国宝の「尚家宝物」は金銀、水晶などの玉を飾った「玉冠」をはじめ、王族が身につけた衣装や刀剣が展示されている。展示の音声ガイドのナレーターを女優の仲間由紀恵さんが務めている。

(斎藤学)