倉敷ダムの不発弾、安全を確認 6月下旬にも取水再開へ


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倉敷ダム=2021年12月11日(JTA機より撮影)

 沖縄市とうるま市にまたがる倉敷ダムの湖内から不発弾などが発見されていた問題で、ダムを管理する県土木建築部は25日、安全に支障はないことを確認したと発表した。沖縄防衛局が実施した不発弾調査報告を受けたもの。県企業局は6月上旬にも水質検査をあらためて実施し、異常がないか確認した後、同月下旬にもダムからの取水を再開したい考え。

 不発弾などは2月7日に発見され、取水は同月14日から停止されている。

 企業局は2月と4月に水質検査を、土建部と沖縄防衛局は3月に土壌調査をそれぞれで実施した。水質・土壌ともに異常は確認されなかった。

 その後、防衛局は4月、不発弾発見現場周辺で磁気探査・現地踏査を実施した。砲弾、迫撃砲弾、小火器弾、信管の不発弾計1678発、爆薬1キロ、金属の残骸が新たに発見された。土建部も4、5月に現地踏査を実施し、155ミリ砲弾1発、60ミリ迫撃砲弾1発、手榴(りゅう)弾1発、小火器弾220発の不発弾計223発が新たに確認された。

 防衛局によると、発見された不発弾は計1901発、爆薬1キロ。全て米国製で、戦中の物とみられる。また、金属の残骸は約2・3トンとなった。不発弾は全て回収されている。

 防衛局は5月20日、土建部に探査・踏査の詳細な結果を報告。土建部が照査していた。 (安里周悟)