低リスクならマスク着用不要に 距離確保、会話がほとんどない…基準緩和 沖縄県コロナ方針


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 沖縄県が25日に発表した、新型コロナウイルスに関する対処方針では、基本的な感染対策としてのマスク着用について、屋内外での「他者との身体的距離が確保できる」ことや「会話がほとんどない」など、感染リスクが低い場合は必要ないと明記した。熱中症対策などを理由にした国の対処方針に準じてマスク着用基準を緩和したが、県内では新規感染者数の高止まりが続くため、玉城デニー知事は「屋外でも必要であればマスクをつけてほしい」と、感染対策の徹底を呼び掛けた。

 夏場は熱中症対策の観点から屋外ではマスクを外すことを推奨した。学校現場への要請では、夏場では熱中症対策を優先してマスクを外すことを指導するほか、体育の授業や部活動では着用の必要はないとした。一方、食事や集団での移動に当たっては、マスク着用を含めた感染対策の徹底を求めた。

 県内の新規感染者数は年代別で10歳未満が最多となる傾向が続いている。

 マスク着用基準の緩和によって、学校現場で感染拡大の懸念が高まることについて、糸数公保健医療部長は「国の示した内容は感染対策の緩和ではない」と強調した上で、「国が(状況に応じてマスクが)必要ないところを示した形だ」と説明した。

 一方で、「大勢の人が一斉にマスクを外すと感染リスクが高まる懸念がある」として、感染対策の緩みにつながらないように丁寧に呼び掛けていくと説明した。
 (嘉陽拓也)