東京の駅前で三線にカチャーシー 狛江市で「毛あしび」沖縄文化でにぎわう


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沖縄の食と文化を紹介する「毛あしび」で歌や踊りを披露する出演者ら=29日、東京都狛江市

 【東京】人口約8万人の東京都狛江市で「毛あしび」をしたい―。そんな思いを実現した食と文化のイベント「かじうむい」(狛江で沖縄実行委員会主催)が29日、小田急線狛江駅前を会場に開かれた。特にステージなどを設けず、既存の施設を活用して毛あしびの自然発生的な人の集まりをつくりあげた。沖縄そばや泡盛など飲食の出店や三線教室も開催され、多くの人でにぎわった。

 「かじうむい」は初開催で、実行委員の高山正樹さんは狛江市で会社を経営する縁で「地域の飲食店に通い詰め、多くの協力者を得て実現に至った」と言う。

 この日に合わせてイベント会場以外の近隣10飲食店も沖縄料理を一品以上提供する協力をしている。中身汁のほか、ゴーヤーチャンプルーなどが提供された。

 会場で泡盛を30銘柄集めた出店は、その場で300円で楽しめるとあって盛況。出店者の「民族の誇り地酒 情熱の酒屋 籠屋」の小杉真之裕さんは泡盛ファンの一人だ。「どう口に含んでもらうかが流通の一歩。日本料理店にピンポイントで販路を見いだしたい」と話す。

 三線やカチャーシーで盛り上がる会場は、駅前とあって人出がひっきりなし。出店も次々完売が出た。6月15日から「喜多見と狛江で小さな沖縄映画祭」も開催されるという。映画祭の問い合わせはキタコマ沖縄映画祭事務局(電話)03(3489)2246。 (斎藤学)