「諦めない姿かっこよかった」「来季は優勝」 沖縄アリーナで悔しさと感謝と キングス準V


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パブリックビューイングでキングスを応援するブースターら=29日、沖縄市の沖縄アリーナ(大城直也撮影)

 プロバスケットボールBリーグの琉球ゴールデンキングスは29日、準優勝で今シーズンを終えた。本拠地の沖縄アリーナでは東京体育館の試合が生中継され、3101人のブースター(ファン)は最後まで諦めなかった選手らを大きな拍手でたたえた。今シーズンの飛躍と、決勝での悔しさ。ブースターは選手と同じ気持ちを味わい、来シーズンの雪辱を誓った。

 序盤に大量リードを許す苦しい展開だった。それでも選手は諦めずに熱いプレーで追い上げ、後半は一時逆転するなど見せ場をつくった。510インチのメガビジョンに映る選手の勇姿を、祈るような表情で見つめたブースター。得点を挙げるたびに立ち上がって拍手を送った。

 女子バスケットボールのチームメートと観戦した小6の児童(11)は「ずっとハラハラ、ドキドキしていた。最後まで諦めない姿がかっこよかった」と目を輝かせて選手をたたえた。

 負けて準優勝に終わったが、レギュラーシーズンは最高勝率で西地区を制覇し、初のチャンピオンシップ決勝に進出した。うるま市から応援に来た男性(28)は「着実に、一歩ずつ前進している。選手に『おめでとう』と言いたい。来季は優勝してくれると思う。こちらも全力でサポートする」と誓った。

 試合終了後も多くのブースターは席を立たず、優勝した宇都宮ブレックスの選手が勝利に酔いしれる様子を目に焼き付けた。

 東京でのチケットが取れず、沖縄アリーナで観戦した男性(58)=豊見城市=は「悔しい気持ちと、素晴らしいプレーをした相手をたたえたい気持ちがあった。残念だったが、みんなよく頑張った。いい試合だった」と、晴れ晴れした表情で今季の最終戦を締めくくった。(稲福政俊)