沖縄県内コロナ1173人 感染者、減少傾向も「医療状況は変わらず逼迫」(5月30日朝)


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 県は29日、10歳未満から90歳以上の1173人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。死亡例やクラスターはなかった。年代別で見ると最多の10歳未満の228人に続き、40代199人、30代192人、10代190人と続く。9日連続で前週の同じ曜日の感染者数を下回り、減少傾向が続いている。

 県全体の病床使用率は49・9%で、圏域別では本島は55・5%、宮古28・8%、八重山13・6%。重症者用病床使用率は18・3%だった。感染者がいる社会福祉施設は計133カ所。高齢者施設は112カ所で299人で、そのうち12人が酸素投与を受けている。障がい者施設は21カ所で74人だった。

 推定感染経路は、家庭内が472人と最多で、友人・知人92人、職場内54人、施設内31人、飲食3人、その他2人、調査中が519人となっている。

 宮里義久感染対策統括監は感染者の減少傾向について特定の年代が減っているのではなく、「全体的に減少している」と述べた。しかし、医療状況は変わらず逼迫しているとの認識を示した。

 米軍関係は10人だった。(狩俣悠喜)


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