「怒り」について話そう 「凸凹星人」と考える多様性 5日開催、沖縄SDGsプロジェクト


この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬
仲地宗幸さん

 OKINAWA SDGsプロジェクト(OSP、事務局=琉球新報社、うむさんラボ)は6月5日午後2時から、多様性を考える公開作戦会議「凸凹星人、怒りを燃料に走る」を那覇市のみらいおきなわで開く。参加無料だが要申し込み。参加申し込みはこちらから。

 OSPでは多様な人々が共に働き生きる社会を昨年から継続して考えてきた。

 今年3月の年次フォーラムでは、発達障がいのために大きな違和感を持って生きる「凸凹星人」3人に地球上での生きづらさを語ってもらい、大きな反響を得た。

 続編の今回は、同じ3人が発達障がいであるがゆえの「怒り」の経験を出し合い、背景にある特性や思いを話し合う。「凸凹星人」の一人、キングコング代表社員の仲地宗幸さんに聞いた。

   ◇   ◇

 ―「怒り」について。

 「些細(ささい)なことで怒り始めると、あれもこれも腹が立ち『この辺で収めよう』ではなく徹底的にやり合おうとしてしまう。損だと分かっていても止まらない。クレーマーやモンスターと呼ばれる人もそうかもしれない」

 ―なぜ怒るのか。

 「自分は音や光への過敏性がありいらいらしやすい。怒りやもやもやした感情を心に留め置くのが難しく、周囲にぶつけてしまう傾向があるのは仲間も知っている。周囲と同じことができずられる経験を重ねて自尊心をそがれ、劣等感から敏感になってしまう」

 ―当日はどう過ごしてほしいか。

 「怒りについて話すことに抵抗があったが、話せば整理され楽になる。『話してもいいんだ』『話してみようかな』という気になってほしい」

 (聞き手・黒田華)


★多様性を考える公開作戦会議「凸凹星人、怒りを燃料に走る」

 日時:6月5日午後2時から

 場所:那覇市のみらいおきなわ(沖縄銀行本店内、那覇市久茂地3丁目10−1)

 入場料:無料(申し込み必要)参加申し込みはこちらから。