貿易や観光事業などを展開する「SATOUKIBI(サトウキビ)」(八重瀬町、金城亮太社長)は1日、格安の通信サービスを提供する携帯電話事業「りゅうきゅうモバイル」を始めた。グループ企業の自動車整備工場と連携した車検割引サービスを実施し、産業間連携によるシナジー効果で「県民にお得なサービス」を構築する。当面は「1万回線1万車検」を目標に、車社会の県外地方部などでの事業拡大も視野に入れている。
りゅうきゅうモバイルは、NTTドコモの通信網を借り、スマホなどの端末で通話や通信する際に必要なSIMカードを低価格で販売する。データ通信料に応じ8種類の契約プランを用意しており、月額価格は490~3430円。通話定額オプションなども用意する。
サトウキビ傘下のヤエセ自動車(八重瀬町)が指定工場として自社で車検を行えるため、携帯電話契約者の特典として、車検費用から年間料金プランの20%分を割り引く。25ギガバイト音声付きプランの場合だと、約8千円分の値引きとなる。
車検は八重瀬町伊覇の工場で実施するが、サービス利用を見込み同町新城に工場を新造する。
大同火災海上保険などと連携し、スマホなど端末の修理や交換に対応する「ダイナミック保証」サービスも開始。同社がフランチャイズとして八重瀬町で運営する「スマホステーション」で受け付ける。
金城社長は「付加価値あるサービスで少しでも県民の生活に余裕が持てるよう貢献していきたい」と話す。同社のホームページは次のQRコードから。
(小波津智也)