ソフトボール、男子は読谷、女子はコザが頂点 県高校総体


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ソフトボール男子決勝 読谷―嘉手納 気迫あふれる投球で嘉手納を無安打に抑えた読谷の宮平永夢=1日、読谷村のゆんたんざソフトボール場(又吉康秀撮影)

 県高校総合体育大会は1日、各地でソフトボールとサッカーの2競技が行われた。読谷村のゆんたんざソフトボール場で行われたソフトボールは、男子決勝で読谷が嘉手納に7―0の五回コールド勝ちを収め、2年連続22度目の優勝を飾った。女子はコザが3―0で読谷に競り勝って2年ぶり8度目の頂点に立った。

宮平圧巻 全試合で無安打投球

 優勝候補の重圧をはねのけ読谷が攻守で圧倒した。圧巻はエース宮平永夢の投げっぷり。初戦から決勝まで全て無安打投球でチームを引っ張った。

 日本代表で投手として活躍した宮平永義さんを父に持つ。父の勧めもあり中学からソフトボールを始めた。浮き上がるライズボールを得意としていた父から変化球を中心に「伝授された」。今や父を超える182センチの長身で体格にも恵まれた。しかし高校2年で2番手投手として出場した昨年の全国総体は「ぼこぼこに打たれた」と苦い経験となった。

 その後の全九州秋季大会でも準々決勝敗退と結果を残せず悔しい思いをした。ここからチームは奮起し、主体的に厳しいトレーニングを課した。江尻強監督は「精神的に強くなった」と評するように、全九州春季大会で全国選抜優勝チームを破り、僅差の惜敗で準優勝に輝いた。大きな自信をつかみ再び全国に挑む読谷。山内偉生主将は「新チームになってすぐに掲げた全国制覇。笑って終われるよう頂点に立ちたい」と力を込めた。宮平も「全国でも圧倒していきたい」と全力投球を誓った。(謝花史哲)