沖縄県が5月31日に公表した2021年度沖縄子ども調査報告書では、食料や衣服が買えなかったり、困窮層ほど大学進学をあきらめたりする状況が続いていることが分かった。
お金がなくて食料が買えなかった経験の有無を尋ねた質問では、小5の低所得層Iの世帯で「よくあった」が6.1%、「ときどき」が17.9%、「まれに」が22.6%だった。計46.6%が食料を買えなかった経験がある。
中2保護者への質問では低所得層Iの世帯で「よくあった」が6.9%、「ときどき」が17.7%、「まれに」が24.3%だった。計48.9%が買えなかった経験があり、小5より多かった。
衣服が買えなかった経験は食料より多く、低所得層Iの約半数が経験していた。小5保護者への質問では「よくあった」は7.6%、「ときどき」は17.3%、「まれに」は25%で、計49.9%だった。
中2保護者への質問では「よくあった」が10%、「ときどき」が17.7%、「まれに」が26.3%で計54%だった。
全国比較では食料が買えなかった経験は中2の保護者(全体)で「よくあった」「ときどき」「まれに」を合わせて沖縄が23.6%で、全国は11.3%と、2倍以上の開きがあった。同様に衣類が買えなかった経験は、沖縄が26.6%で、全国は16.3%だった。