嘉手納基地で増える外来機飛来 玉城知事「認めがたい状況」


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米空軍嘉手納基地

 米空軍嘉手納基地に外来機が相次いで飛来していることを巡り、玉城デニー知事は2日の記者会見で「常駐機による騒音負担軽減も日頃から求めているが、さらに外来機の騒音や不安が加わるとなれば、県としても認め難い状況だ」と不快感を示した。同基地周辺の自治体でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協)」とも連携して、情報収集に努める考えを述べた。

 県は3日、外務省沖縄担当大使と沖縄防衛局長を県庁に呼び、戦闘機の燃料タンクが海上に投棄された問題を巡って抗議する方針で、その場でも外来機飛来の増加について指摘する見通し。

 沖縄防衛局は2日、嘉手納基地への外来機飛来に関して、米軍は戦闘機の所属、配備期間、機体名および機体数について「情報保全の観点により回答できないと説明した」と答えた。

 一方で2日午前7時57分、海兵隊岩国基地所属のF35Bステルス戦闘機3機が飛来し、一時外来の30機以上が嘉手納基地に駐機した。

 午後3時6分には、5月27日までに飛来したアメリカ本国海軍基地所属の電子作戦機EA18Gグラウラー3機が初めて訓練飛行した。

 嘉手納町によると2日午前10時6分、ロータリープラザ局で最大91.2デシベルの騒音を観測した。
(池田哲平、名嘉一心)