沖縄地方は3日、活発な梅雨前線の影響で本島南部を中心に大雨となった。道路冠水で車が流されるなど、各地で被害が出た。沖縄気象台は昼から夜にかけて那覇、豊見城、糸満、南城、八重瀬の5市町に土砂災害警戒情報を出した。5市町はそれぞれ対象区域に避難指示を出した。同日午後5時時点で避難対象は約12万6千世帯、約29万人にのぼった。
気象庁のデータによると、南城市糸数で午後1時53分までの1時間雨量が68ミリを記録した。宮古島市下地島で52.5ミリを記録するなど、宮古島地方も強い雨が降った。那覇は40.5ミリ、沖縄市胡屋で33.5ミリだった。
沖縄本島地方ではこれまでに降った大雨で地盤が緩んでおり、気象台は土砂災害に注意を呼び掛けている。
気象台によると、本島地方は4日も雨が降る見込みで、梅雨前線の活動の程度によっては、再び大雨警報を発表する可能性がある。
(稲福政俊)
【関連記事】
▼【写真と動画】水が腰まで…大雨、沖縄南部などで冠水(6月3日午後)
▼「死ぬと思った」車内の水が胸まで…ガラスたたき割り運転手を救出
▼【図でわかる】猛烈な雨はなぜ起こった?発生のメカニズムを気象台に聞いた