那覇空港ビルディングが2期連続で赤字 次期専務に平敷氏<人事・決算>


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
平敷達也氏

 那覇空港ビルディング(NABCO、安里昌利社長)は3日、2022年3月期の決算と役員人事を発表した。

 那覇空港の乗降客数は前期より増加した一方で、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置によって旅客需要の回復が遅れたことから、売上高は前期比10.2%増の61億991万円、経常損失は19億1114万円、純損失は13億1811万円となり、2期連続で赤字を計上した。赤字幅は前期より縮小した。

 乗降客数は国内線が前期比21.3%増の799万4千人だった。国際線は全便運休が続きゼロ人だった。

 営業費用は前期から実施している国際線エリアの一部閉鎖や業務委託料の費用削減に取り組んだが、際内連結施設の不動産取得税などを計上した結果、前期比2.6%増の79億円6026万円となった。

 役員人事は、専務に県企画部参事監の平敷達也氏(58)が就く。社外監査役に沖縄海邦銀行常務の﨑原正樹氏(57)、沖縄振興開発金融公庫融資第一部長の新垣尚之氏(58)が就任する。24日の株主総会、取締役会、監査役会で決定する。

 前専務の金城典和氏(60)は3月30日付、前監査役の新崎康氏(61)は3月31日付で辞任した。監査役の新垣淳氏(61)は株主総会の終結をもって退任する。

(玉城江梨子)