石垣島のリゾート開発、沖縄県へ計画承認取り消し求める 市民団体のメンバー


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県に審査請求した経緯を説明する「我がーやいまの自然環境を考える会」の宮城信博会長(中央)ら=1日、県庁記者クラブ

 ユニマットプレシャス(東京)が計画する石垣島・前勢岳(まえせだけ)北側のゴルフ場を含むリゾート開発について市民団体メンバー3人が1日、県に行政不服審査法に基づく審査を請求し、事業計画承認の取り消し裁決を求めた。

 審査請求書によると、建設予定地はカンムリワシの生息に良好な環境にあるとし、県が計画を容認することは「文化財保護法違反として告発される可能性もある」などと指摘。請求人の一人の「我がーやいまの自然環境を考える会」の宮城信博会長はホテルなどの建設に伴う景観の悪化を指摘し「大きな喪失感を伴うことになる。皆で考えてほしい」と述べた。

 同団体を含む7団体が連名で5月25日に玉城デニー知事宛てに抗議文を送付し、計画承認の撤回を求めた。