公示日、「慰霊の日」で1日前倒しも 選挙期日近く決定 6年前と同じか <ありんくりん参院選>


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 参院選は6月22日公示、7月10日投開票が見込まれている。ニュースなどで「見込まれる」「見通し」などと表現して報じられるのは、まだ正式に決まっていないためだ。選挙期日は近く、政府の閣議で決定される。

 今回改選を迎える参院議員の任期は7月25日まで。公職選挙法は参院選の投開票日を「議員の任期が終わる日の前30日以内」と定める。ただ、この期間が国会開会中か閉会から23日以内にかかる場合は「閉会日から24日以後30日以内に行う」とする。

 今国会の閉会日は6月15日で、政府・与党は会期延長しない方針。投開票日は7月9~15日のうち、日曜日の7月10日となる。

 公示については投開票日の「少なくとも17日前」との規定がある。17日間の選挙運動期間を設ける通例にならえば6月23日が有力となる。だがこの日は沖縄の「慰霊の日」が重なる。

 2016年の参院選で「6月23日公示、7月10日投開票」とする案が浮上した際、沖縄の戦没者追悼の日に選挙戦が始まることへの反発が県内で相次ぎ、公示日が1日前倒しされた経緯がある。今回も6年前と同様、22日の公示となる方向で政府・与党が調整している。

(’22参院選取材班)


 6月に入り、参院選に向けた前哨戦が熱を帯びてきた。県内の動向を含めた参院選の「あれこれ」を紹介する。