困っている高齢者に声掛け、機転を利かせた対応…行方不明者発見に貢献した高校生へ感謝状 那覇署


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新垣茂樹生活安全官(右)から感謝状を受け取る平良逸仁さん=那覇署新都心北交番

 【那覇】那覇署(与那城武署長)は5月24日、同市安謝のバス停で、行方不明だった高齢者女性に声を掛け、早期発見に貢献したとして、浦添商業高校1年の平良逸仁さん(15)に感謝状を贈呈した。

 那覇署によると4月25日午後9時半ごろ、平良さんは帰宅途中にバス停で、手すりにもたれかかっていた高齢者女性を発見した。不審に思い「大丈夫ですか」と声を掛けると、女性は「大丈夫だ」と返したという。その後、女性の携帯電話に着信があり、女性から了承を得て電話に出ると、家族から「夕方から女性の行方が分からなくなっている」との話があったという。平良さんは女性が捜索されていると考え、一緒に近くにあった新都心北交番に向かうと、女性の家族も同交番に相談に来ており、再会を果たした。

 感謝状を受け取った平良さんは「困っている高齢者に声掛けしただけで、特別なことはしていない」と語った。那覇署の新垣茂樹生活安全官は「機転の利いた対応がなければ、行方不明者を早期に発見できなかった」と感謝の意を述べた。
 (金城太樹)