沖縄戦で亡くなった24万人余の名前を読み上げ「生きていた証伝えて」 1500人が参加、12日から


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集いへの思いを語る沖縄「平和の礎」名前を読み上げる実行委員会と賛同者=6日、那覇市の県庁記者クラブ

 沖縄戦などで亡くなった24万人余りの名前を読み上げる「沖縄『平和の礎』名前を読み上げる集い」の実行委員会は6日、県庁で記者会見を開き、実施概要を説明した。事務局の町田直美さんは「名前を読み上げ(亡くなった方と)思いを共有したい。遺族の方も喜んでいた。思いに応えられるようベストを尽くす」と意気込んだ。

 1回目となる集いは市民の有志で立ち上がった。平和の礎を建立した大田県政時代に知事公室長を務めていた高山朝光さんは「それぞれの人が亡くなった状況や、生きていたらどう過ごしたかに思いを寄せながら読んでほしい。生きていた証しを伝えてほしい」と集いに賛同した。

 読み上げは12日から始まり、最終日の23日は糸満市の平和祈念公園で行う。平和の礎に刻まれる24万人余りの名前を読み上げる。集いの様子はオンラインで配信する。現時点で、保育園児から戦争体験者まで約1500人が読み上げに参加予定。12日は午前9時から読谷村文化センターでオープニングイベントを開催する。
 (金盛文香)