沖縄統一地方選、9月に向けて各地で熱気 知事選も同日、各市町村選管も対応急ぐ


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 県内市町村の首長、議会議員の選挙が集中する「統一地方選挙」と県知事選挙が県政史上初めて同じ日に投開票を迎える。7日までに、予定を含めると22市町村議会議員選挙が知事選と同じ9月11日となり、未定を含めると最大で25になる見通しだ。宜野湾市、大宜味村、伊是名村は史上初の「トリプル選」が想定される。選挙期日が決まった選管は準備に追われ、各地では事務所開きをする立候補予定者もおり、選挙本番に向け熱気を帯び始めてきた。

 県選挙管理委員会は9月の選挙に向け、他部署から派遣された職員6人が「選挙兼務」として事務作業に当たる。知事選の投票用紙については、議員選挙と同じ色だと混乱する可能性も考慮し、用紙の色を「白」に決め、市町村選管に通知した。

 開票作業について県選管は知事選の開票を優先するよう市町村選管に要望している。そのため、人口の多い市部など地域によっては議員選挙の結果判明が未明に及ぶ可能性もある。

 トリプル選が想定される大宜味村では村長選と村議選の期日前投票が始まる9月7日から投票事務に関する職員を1~2人程度増やす予定。同村の担当者は「全ての開票作業が終わるのは午前0時を超える可能性もある。とにかくミスが出ないようにしたい」と話した。

 一方、9月に任期満了を迎える市町村で、与那国町、今帰仁村、粟国村は知事選とは別日に議員選挙を実施することを決めた。議員選挙が9月18日にある今帰仁村選管の担当者は「開票作業の人員が並行で開票作業ができない。知事選と日程が重なった場合、結果が出るのに時間が掛かってしまうので日程をずらした」と説明した。
 (吉田健一まとめ)