甲子園かけた熱戦の展望は 打撃陣の底上げやコロナ対策が鍵に 高校野球沖縄大会


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 夏の甲子園出場を懸けて、各校が全力で臨む。春季大会後、それぞれが新型コロナに注意しながらチーム力の向上に努めてきた。春は投手層の厚いチームが上位に食い込んだが、夏は打撃陣の奮闘にも注目したい。新型コロナの影響で悔しい思いをしないためにも、体調管理が重要となる。 (金良孝矢)

 【Aブロック】

 春王者の沖縄水産が、持ち前の攻撃力で再び頂点を取れるかが焦点。九州大会で主力が不発だった分、夏で勢いを取り戻したい。春季の準々決勝で沖水に敗れたKBC未来は雪辱を果たせるか。本塁打も狙える長打力のあるエース大城元の仕上がりに注目だ。打線が好調な糸満と投手力のある北山の対戦は好カード。地力のある普天間や那覇も虎視眈々(こしたんたん)と上位をうかがう。

 【Bブロック】

 強豪校がひしめく屈指の激戦区。春季大会3位で、投手力が増し、攻撃にも勢いのあるシードの前原は1回戦から登場する。春8強で底力のあるウェルネス沖縄の活躍にも期待が集まる。新型コロナの陽性判定で春季大会を辞退した興南は、攻守ともに総合力がある。同じくコロナの影響で辞退した昨年の春季九州覇者の具志川商は、悔しさをバネに臨む。

 【Cブロック】

 春準優勝の沖縄尚学が一歩リード。春にノーヒットノーランを達成したエース吉山太陽をはじめ、投手陣が奮闘し、大事な場面で打線がつながれば甲子園の切符も遠くない。春8強の豊見城はエースの金城青空が力をつけており、さらなる快進撃が楽しみだ。春は連合チームでの出場だった南部農林と八重山商工が、単独出場を果たした。奮闘が期待される。

 【Dブロック】

 投打で活躍する183センチの右腕エース沖勇作を擁する宮古が、春4位の実力を発揮できるか。結束の強いチーム力で台風の目になりたい。春に連合チームとして初めて8強入りを果たした久米島・南部商も勢いがある。いずれも甲子園出場経験のある美里工と浦添商の対戦も見ものだ。4月に県高野連に加盟したエナジックは初陣となり、注目が集まる。

 


66校が甲子園かけ熱戦 組み合わせが決定、18日開幕 高校野球沖縄大会