10日から、全国で観光目的の訪日客受け入れ手続きが再開される。岸田文雄首相は、6月中に那覇空港での国際線発着を再開するとしているが、航空業界からは「那覇での再開は、実際にはまだ先になるのではないか」と6月中の再開を困難視する声が出ている。
10日午前0時から、旅行会社などの受け入れ先が主体となり、観光目的の入国希望者に対して入国者健康確認システム(ERFS)への登録が始まる。登録完了後に日本へのビザを取得し、入国する流れになる。
韓国の航空会社の関係者は、韓国には出入国に伴う隔離措置がないことから「沖縄での最初の再開は韓国からになるのではないか」と予想した。一方で沖縄への就航を「早くて8月」と見込む。検疫体制が整って国から正式な再開の日程が通達されないと就航の見通しが立たないという。
那覇空港では、コロナ禍により2020年3月以降、国際線の発着がない。那覇検疫所は再開へ準備を進める。担当者は「検疫所としては6月中には準備が整う見通しだ」と話した。 (與那覇智早)