世界平和、願い込め 摩文仁、慰霊の日前に像「浄め」


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沖縄平和祈念像のほこりを布で丁寧に拭き取る職員ら=9日、糸満市摩文仁の沖縄平和祈念堂

 【糸満】糸満市摩文仁の沖縄平和祈念堂で9日、沖縄平和祈念像のほこりを取り払う「浄(きよ)め」が行われた。慰霊の日や22日に開催される沖縄全戦没者追悼式前夜祭に向けて、沖縄平和祈念堂を運営、管理する沖縄協会(清水治会長)の職員ら8人が強く絞った白い布で顔や胴体にあるほこりを丁寧に取り除いた。

 祈念像は彫刻家の故・山田真山氏が原型を制作し、1978年に完成した。高さは約12メートル、幅は約8メートル。琉球漆器の技法「立体堆錦(ついきん)」を使って造形されている。「浄め」は、完成翌年の79年から毎年6月と12月の2回行われ、今回で44年目を迎える。職員らは、素足で脚立に上り、ほこりを拭き取りながら、劣化の有無などを確認した。

 沖縄平和祈念堂では22日午後3時から「沖縄全戦没者追悼式前夜祭」が開かれ、15人が献花する予定だ。
 (金城実倫)